ラミネートベニア
Laminate Veneerラミネートベニアとは?
ラミネートベニアは、歯に「シェル」と呼ばれるネイルチップ状の薄い板を貼り付けることによって、歯の形や色味などを整える方法です。付け爪に似た設計ですので、「付け歯」と言えばわかりやすいでしょうか。
歯を直接動かすわけではないため、わずかな歯並びの修正(すきっぱ)であれば、矯正治療よりも短期間で治療が完了します。また、シェルは審美性と耐久性に優れたセラミック製ですので、治療後の変色や着色が起こりにくいのも特徴です。
Laminate Veneerこんな方におすすめです
- 前歯の隙間や黄ばみが気になる
- 前歯の大きさが気になる
- 前歯の歯並びを整えたいが矯正治療を行うほどではない
- ホワイトニングで納得のいく効果が得られなかった
など
ホワイトニングとの違い
ホワイトニングは歯本来の白さを取り戻すための方法ですので、治療跡や神経の除去による変色には十分な効果を発揮しません。また、歯の形状そのものを整えることはできません。
ラミネートベニアはセラミック製のチップを貼り付ける方法ですので、歯の状態によらず自然な見た目にすることができます。また、チップの形状を調整することで、歯の形もある程度自由に整えることができます。
なお、ラミネートベニアで治療した歯にはホワイトニング剤の効果がありません。ただし、ラミネートベニア前の色合わせとして、周囲の歯へホワイトニングを行うことは効果的ですので、併用もおすすめです。
(※ホワイトニングについて詳しくはこちら→リンク「18.ホワイトニング」)
Laminate Veneerラミネートベニアの特徴
審美性の向上
ラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミックのシェルを貼り付けることで、歯の色や形を改善します。これにより、自然で美しい笑顔を手に入れることができます。変色や小さな欠け、歯の形の問題など、多様な審美的な悩みに対応可能です。
歯を削る量が少ない
従来の被せ物の治療と比べて、ラミネートベニアでは歯をあまり削る必要がありません。治療における歯の健康への影響を最小限に抑え、自然な歯を可能な限り保持できるようになります。
適切なケアで長持ち
適切なケアとメンテナンスを行うことで、ラミネートベニアを長持ちさせることが可能です。高品質な材料を使用しているため、色あせや摩耗に強く、日常生活における食事や会話に影響を与えることなく、長期にわたって美しい外観が維持できます。
Laminate Veneerラミネートベニアのデメリット
歯の表面をわずかに削る必要がある
チップを貼るために歯の表面を削る必要があります。痛みが出ない範囲で薄く削りますのでご安心ください。
奥歯など強い力のかかる部位には使用できない
歯の表面にチップを貼るという性質上、奥歯などの強い力がかかる部位への使用はできません。
自費診療となる
ラミネートベニアは自費診療となるため、ある程度の費用がかかります。あらかじめご承知おきください。
Laminate Veneerラミネートベニアの手順
- ①お口の中を観察・清掃し、お悩みやご希望をおうかがいます
- ②歯の表面を薄く削り、チップを製作するために歯型を取ります
- ③患者様と相談しながらチップの色調を決定します
- ④チップを製作します
- ⑤チップが完成したら専用の接着剤を用いて歯に固定します
- ⑥術後は定期的にご来院いただき、メンテナンスを受けてください
Laminate Veneerラミネートベニアの注意
- ラミネートベニアは適切にケアすることで比較的長期間(10~20年ほど)使用できます。ただし、接着剤は徐々に劣化しますので、術後は定期的にメンテナンスにいらしてください
- 歯ぎしりや食いしばり、外傷などの衝撃によってラミネートベニアが割れることがあります
- チップはしっかりと歯に固定しますが、チップを貼った部位で硬いものを噛んだ際に外れる可能性があります(※ラミネートベニアの破損・剥離があった場合にはすぐにご連絡ください)