糖尿病
糖尿病とは?
私たちが食事から得た糖は、血液の流れに乗って身体のあらゆる臓器や組織をめぐっています。インスリンの働きによって、糖が細胞の中に取り込まれ、身体が活動するためのエネルギーとなるのです。
しかし、インスリンが十分に働かないと、糖を上手く細胞に取り込めなくなり、血液中に糖があふれてしまいます。これが糖尿病です。糖尿病は、下記のような種類に分類されます。
1型糖尿病
すい臓からインスリンがほとんど出なくなり(インスリン分泌低下)、血糖値が高くなります。若年に多いと言われており、急激に症状が現れて、発症することが多いです。インスリンを補う注射で治療します。
2型糖尿病
インスリンが出にくくなったり(インスリン分泌低下)、インスリンが効きにくくなったり(インスリン抵抗性)して、血糖値が上昇します。中高年に多く、食べすぎや運動不足など生活習慣の影響もあると言われています。
妊娠糖尿病
妊娠中にはじめて見つかる糖代謝異常のことです。多くの場合、高い血糖値は出産後に元に戻りますが、妊娠糖尿病を経験すると、糖尿病になりやすいと言われています。
その他の特定の機序、疾患によるもの
ほかの病気や治療薬が原因で血糖値が高くなり、糖尿病を発症することがあります。
糖尿病と歯周病の関係は深い
「お口の健康は全身の健康につながる」ということは広く言われるようになってきましたが、糖尿病と歯周病が深く関係していることは、まだあまり知られていません。
実は、糖尿病を患っている人は、そうでない人に比べ、歯周病になりやすいことがわかっています。また、歯周病があれば、糖尿病の進行が早くなるとも言われているため、相互の関係はとても深いのです。
糖尿病があると…
歯周病菌に感染しやすくなる
↓
身体の抵抗力が弱まる
↓
唾液の分泌が少なくなる
↓
血液のめぐりが悪くなる
↓
血管がもろくなる
↓
歯周病になりやすく重症化しやすい
歯周病があると…
インスリンの効きが悪くなる
↓
血液中の炎症物質が増加する
↓
歯周病菌の毒素や炎症物質が増加する
↓
糖尿病の治療が困難になる
学園前歯科の取り組み
奈良市・学園前駅の学園前歯科では、より広く糖尿病との関連性を知っていただき、歯周病の予防を進めていきたいと考えています。毎日の丁寧なセルフケアに加えて、当院で定期的なメンテナンスを受けましょう。
また、現在糖尿病を患っている方にも、治療にお越しいただいております。歯周病と糖尿病は相互に関係し合っているため、一緒に改善していくことが大切なのです。
内科医と連携をしながら治療を進めていきますので、糖尿病の方は是非一度、当院までご相談ください。